蓮乗院

 蓮乗院は、光明寺の山門の右横にひっそりと佇む浄土宗のお寺です。 創立年代や開山については明らかではありませんが、光明寺草創以前よりこの地にあり、当時は蓮華寺と称し、真言宗に属していたと伝えられています。

本堂

 光明寺を開山した記主禅師良忠上人が、落成に至るまでの間、この蓮乗院に居住して督励に専念された由緒があり、その後、新住職が光明寺に入山の際には、必ず一度この蓮乗院に入り、改めて本山方丈に向かう慣習が残っています。

 本堂は、正徳2年(西暦1712年)に立てたという棟木が残っており、本尊の阿弥陀如来立像は、新編相模風土記稿によると源頼朝の御家人、千葉介平常胤の守護仏像と伝えられるとあります。そのためか、千葉家の家紋が当院の寺紋となっています。

山門

 昭和33年(西暦1958年)及び昭和51年(西暦1976年)の両度にわたる文化財調査によって、胎内背部に造像銘が残されており、胎内全面に阿弥陀経の48願の文(一部脱落あり)が記され、とくに背部には「大仏師播磨法橋宗円」の作であること、「宇治氏の女某」が志主となって「父母師長六親眷属乃至法界衆生の平等利益」のために「正安元年(西暦1299年)10月1日」にこの像を造進したと記されています。また、貞治3(天正19年、西暦1364年)2月4日に修理されたことも首の柄に記されています。このように在銘のはっきりしている 仏像として貴重な文化財とされています。

福徳地蔵

引用:鎌倉のお寺さん(35)