大巧寺

 元応2年(西暦1320年)日澄上人の開山で創建され、〝おんめ様〟の愛称で親しまれています。正式には長慶山正覚院大巧寺といい、最初は真言宗でしたが、日蓮が妙本寺にいた文永11年(西暦1274年)、住持が日蓮に帰依したことから、日蓮宗に改宗し、妙本寺の末寺になりました。

若宮大路側の入り口

 元は大行寺といって十二所の梶原屋敷にありましたが、頼朝が戦いのとき、この寺で練った作戦で大勝したため大巧寺と改め、現在の地に移されました。

山門

 正面の朱色の門には「頼朝評定所」と記された碑が建てられており、また、 天文元年に住職の日棟上人が難産で亡くなった女性の霊を鎮め産女霊神として祀ったため、以来、安産の神として「おんめ様」の通称で親しまれるようになり、安産祈願に訪れる参拝客が多く訪れます。

本堂
小町大路側の入り口
小町大路側の入り口

 境内は、整備され樹木や草花に名前がつけられるなど、よく手入れが行き届き、一年中たずねるひとの目を楽しませてくれます。

庭園
庭園