山号は帰命山西向院延命寺、 専蓮社昌誉能公上人(せんれんじゃしょうよのうこうしょうにん) によって中興開山された浄土宗の寺です。ご本尊は阿弥陀如来、その他阿弥陀三尊両大師、聖観世音菩薩、地蔵菩薩が祀られています。
本堂に祀られている身代わり地蔵は「裸地蔵」「前出地蔵」とも呼ばれています。北条時頼がその夫人と双六の勝負をしたとき、負けたほうは裸にならなければいけないと決めました。負けてしまった夫人が困っていると、代わりに地蔵様が裸になって双六の盤に現れたという言い伝えがあります。(現在は法衣を身につけて祀られています。)
本堂裏手墓地に「古狸塚」という碑があります。江戸時代の終わり頃、この寺に住みついた狸が和尚に可愛がられ、酒好きな和尚のために酒を買いに行ったりしていたそうで、狸が死ぬと不憫に思い、葬って碑を建て、供養したと伝えられています。
また、赤穂義士岡嶋八十右衛門ゆかりの義士銘々伝(非公開)があります。
鎌倉三十三観音第11番、鎌倉二十四地蔵第23番札所です。